ボックスオフィス・ダービー

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【映画日記】愛さずにはいられないゴキゲン映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

↑監督最初のメガヒット・コメディ。ウィルフェレルも一躍ドル箱スターに。

 

日本公開を待ちわびていた、ジョン・ファヴロー監督最新作『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。

SNSによって評判ガタ落ちした天才料理人が再起をかけて息子+ジョン・レグイザモと共にアメリカ横断フードトラック行脚に出るコメディですが、これがまあ実にゴキゲンで愛らしい映画でした。

監督本人が演ずる主人公は無骨なくせにチャーミングで、ウェイターの元カノ・スカジョと実業家の元妻ソフィア・ベルガラから別れても好かれまくる超モテ野郎。(スカジョはアテ書きのハズ。ファヴローめ。)

 日本では『マチェーテ・キルズ』の機関銃おっぱいでお馴染みベルガラ姐さんの飾りっ気のない魅力が炸裂し、ギャングかギャング以外の犯罪者役の多いジョン・レグイザモも主人公の右腕で実に頼りがいのある料理人を嬉々と演じていて「楽しい現場だったろうな」と思いました。

↑レグイザモといえば『ランド・オブ・ザ・デッド』のチョロ。超カッコ良い。

 

主人公は各地で出会った料理から感銘を受け、試行錯誤を繰り返し、変遷を遂げながら自分の料理=作品を提供していきます。

肉汁あふれチーズがとろけるキューバンサンドと陽気なラテンミュージックにのせて描かれているのは、色んな文化・新しい文化を咀嚼しながら、自分に誇りを持って進み続ける創作家の真理でした。確かに「ジジイが最高!」なんて言われてもね。

 

ファヴロー監督は次作『ジャングルブック』で再び超大作映画に戻りましたが、たまにはこうした粋なローバジェット(と言っても20億はかかってるだろうが)映画も作って欲しいなあ。

 

(続く)