【ボックスオフィスダービー】興行成績で見る映画監督/ウディ・アレン
最新作『マジック・イン・ムーンライト』が4月より日本公開されるウディ・アレン監督ですが、80歳を迎える今年、amazon提供によって初の連続ドラマシリーズを手がけることが発表され、大きな話題を呼びました。
ウディ・アレンといえばどんな事があろうと一年に一本ペースで映画を撮っちゃう、色んな感覚が人間離れした天才でありますが、今回はそんな彼の膨大な作品群の中から興行成績ベスト5を挙げてみたいと思います。
①『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)トータル成績 5680万ドル
キャリア40年を誇るウディアレン監督最大のヒット作は、ウディアレンを完コピしたオーウェン・ウィルソン(超名演)が時空を越えてヘミングウェイやエイドリアン・ブロディ扮するダリ(超名演)やキャシーベイツと遭遇し、恋に落ち、ミーニング・オブ・ライフを悟る素敵な素敵なファンタジー。世界興収も1億5000万ドルを突破しました。
②『ハンナとその姉妹』(1986)トータル成績 4000万ドル
ウディアレンの死生観と人生論、その集大成みたいな作品。
オスカー受賞のダイアン・ウィーストがたまらなくキュート。
③『マンハッタン』(1979)トータル成績 3990万ドル
今となってはラブロマンスの教典みたいな映画。
監督本人は気に入ってない模様。
④『アニー・ホール』(1977)トータル成績 3825万ドル
ドライなのにユーモラス、ロマンティックだけど限りなくビターな、映画少年にとっては「大人の入り口」みたいな作品だと思う。
⑤『ブルー・ジャスミン』(2013)トータル成績 3340万ドル
毒女ケイト・ブランシェットが喧嘩上等スピリッツで元ヤン軍団と罵倒合戦を繰り広げる殺伐コメディ。ラストシーンも顔が引きつる位恐ろしい。
上記五本を見て分かる通り、イーストウッド同様キャリア40年を迎えたゼロ年代以降にもヒット作が続々生まれているのは、擦れっ枯らしな佇まいとは裏腹な、あくなき創作への情熱と早撮り主義の賜物でしょう。
今後もますます生ける映画の神様から勉強させてもらいたいです。
(続く)